おっす!kazuです!!
「セブンイレブンフェア」が開始しましたね!「700円のお会計毎に1枚クジが引ける!」あのキャンペーンです。
かつてコンビニ店員を全力でやっていた私ですが、このキャンペーンについて誤解している人が多い事に非常に胸を痛めています・・・
そこで今回はセブンイレブンフェアの実情を語っちゃおうと思います!!現役ではないから言える事もチラホラ。
これはいつかブログに書いてやろう!と思って温めていた記事です。どうでもいいって言わずに、最後までお付き合いくださいな。
セブンイレブンフェアって???
数あるキャンペーンの中で唯一「セブンイレブン」の名を冠したキャンペーン。「セブン〇〇〇」や「〇〇〇セブン」というキャンペーンは数あれど、「イレブン」の出番はここだけです。
それだけセブンイレブンも本気のキャンペーンということで、1回のキャンペーンで1店舗につきだいたい30万円ほどの商品をバラまきます。店によっては追加もあり、さらに金額は上がるのです。
2018年5月現在、国内のセブンイレブンは約20,000店舗。その全てが30万円の商品を無料で渡すわけですから、単純計算で60億円分の商品が巷に流れるのです!!なにこれやばい。そりゃセブンイレブンって名前もつきますわ。
ちなみにタバコでも引けますので喫煙者はこのタイミングでカートン買いもオススメです。お酒を売っているお店なら景品でお酒も出ますのでお酒を飲む人はそれ狙いも良いでしょうね。
あ、公共料金の支払いでは引けませんよ!!
「いつもやってるよね」
従業員時代、フェアが始まるとよく言われた言葉。それが「またクジ?いつもやってんじゃん」
いやいや、そんなにいつもやってないっすよ?60億円だよ?いくらセブンイレブンでもしょっちゅうは出来ないっすよ。
セブンイレブンフェアは毎年行われる時期が決まっていて、だいたいお中元前とお歳暮前に行われます。
つまりいつもやってる気がするこのクジ引き、実は年2回しかやっていません。「いつもやってるよね」と思っているアナタ!それだけ年をとっているということですよ!
ただし1回がミニフェアと本フェアの2回に別れることもありますが、それでもその間は1〜2週間程度なので実際には1回と感じるでしょう。
「あそこの店、ケチってアタリが全然入ってないんだよね」
それではそのアタリの商品30万円は誰が負担するのでしょうか?
ほとんどの人が「お店が負担してる」と思ってるんじゃないでしょうか?実はそれこそが大きな誤解です!
その誤解が蔓延しているおかげで「あそこの店はオーナーがケチだからアタリが入ってない!」という見当違いなことをいう人の多い事多い事・・・
フェアの当たりくじの商品代、あれ実は全て本部負担です!ぜーんぶ本部の奢り(※実は諸説ありますが、裏話は最後に・・・)
つまり・・・
- お客さんがクジを引く
- 500円の商品が当たる
- その商品を交換する
- お店には500円の売り上げが入る(本部が払う)
ざっくりと言えばこういう流れになります。
つまり、店側としては「ドンドン当たりを引いてドンドン商品と交換してほしい」と思っているわけで、当たりクジの出し渋りは全く意味がありません!本部からもらった奢り券を捨てるだけです。
当たりクジを引いたら、強引に交換させられた。そんな経験ありませんか?
それは当たりクジは売上そのものであり、他の店で交換されるとその売上がヨソに流れているのと同じだからです。
ちなみに「おにぎり100円セール」や「麺類50円引きセール」なども同様で、差額は本部の負担になります。むしろ差額を店が負担していたら売れば売るほど赤字になってしまいますわ。これは「売上計上方式」といい、本来お客さんが払うはずだった金額を全額売り上げとして計上し、差額を本部が埋める仕組みとなっています。
それではなぜ「あそこは当たりがない」などの噂が立ち、「こっちの店は当たりが多い」などという現象が起きるのでしょうか。
セブンイレブンフェアの裏話
それを説明するには「セブンイレブンフェア」を取り巻く様々な思惑、つまり闇の部分に触れて行かねばなりません・・・
「ぶっちゃけめんどくさくね?」
セブンイレブンは言わずと知れた「フランチャイズチェーン」です。つまりお店毎にオーナーがいて、そのオーナーの方針によってお店は運営されています。
この「セブンイレブンフェア」の行い方も同様で、オーナーの裁量に任されている部分があります。それが「確率」です。
クジの当たり券とハズレ券は別々に納品され、それをオーナーが混ぜてクジの箱に入れます。つまりどの程度の割合でハズレを混ぜるかは店によって違うという事です。
これはなぜかと言うと、当たり券の枚数は全店ほぼ同じ(本部の奢りなので差があると荒れます)なのに対し売上は店それぞれ。
ハズレを含めたクジの券が同じ枚数だと売上の高い店ほど早く終わってしまう計算になります。
フェアは「全店でやっている」から意味のあるもので、CMをバンバン流しているのに早々に終わってしまう店があったら困ります。
そこで「最低でも1週間は続けてね」と本部からお達しがあります。つまり「1週間は続けられるクジの配分」がお店に求められるのです。
この理屈により「高売上店舗=ハズレ多め、低売上店舗=当たり多め」と言う図式が成り立ちます。しかし話はそう簡単ではありません。
何度も言いますが、そこはオーナーの判断です。そしてぶっちゃけ「セブンイレブンフェアは店側からしたらめっちゃめんどい」のです。
レジでの負担は増えるし、当たり商品の発注などなど・・・早く終わればそれに越したことは無いと思うオーナーもいるのです。
そんなオーナーのお店が「めっちゃ当たる確変店」となり、売上が高くオーナーも真面目なお店が「全然当たらないお店」になるわけです。
ルール違反のお店がお客にとって評判の良いお店となり、真面目にやってる店が悪く言われるとは皮肉なものですな・・・
ちなみに私の働いていたお店の当たり確率は25%でした。真面目にやっているお店は大体そのくらいなのではないでしょうか。
余談ですが「セブンイレブンは売上が良いとすぐ近くに直営店を出してフランチャイズを潰す」という都市伝説的な噂をよく聞きますが、それは全く根も葉も無い噂ですね。むしろ直営店(セブンイレブンでは「TS(トレーニングストア)と呼びます)は珍しいもので、探してもなかなか見つかりませんよ?
商品はホントに・・・本部負担?
最初に言っておきますが、この話は憶測の域を出ません。しかし誠淑やかに囁かれる噂で、信ぴょう性もかなり高いお話。
この「セブンイレブンフェア」の景品は「本部が負担」と書きました。しかし全く違うという話もあります。
それが「メーカーが負担している」という話。
フェア開催に当たって、セブンイレブンは各メーカーに「協賛」を募ります。つまり商品を出しなさいと。
これは見ようによってはカツアゲに見えますが、実はメーカーにとっても悪い話ではありません。セブンイレブンは国内最大の小売店です。しかしその店内には決まった数の什器(=棚)しかありません。
メーカーはその数少ない「売り場」を奪い合うのに必死なのです。「セブンイレブンに商品を置ける=売れる」なのですから。
セブンイレブンの各店舗は、世の中に存在する全ての商品を発注できるわけではありません。あくまで本部が用意した商品の中から自分のお店におく商品を決めます。この「本部が用意した商品」を「推奨商品」と呼びます。さらにその中で、「全てのお店が必ず売り場におくように」決められた商品を「基本商品」と呼びます。まず「推奨商品」に選ばれるまでが狭き門であり、「基本商品」に選ばれようものなら一定数(かなり高水準の)の販売が見込めるというわけなのでメーカーも必須です。
そのため「協賛」は諸手を挙げて参加したいものであり、最大のアピールチャンスになるのです。
しかしそこにメーカーの思惑が出てきます。「普段売れないけどオススメしたいものを景品にしようぜ」
そうなんです。景品は「推奨商品」から選ばれるものの、「推奨商品」の全てを導入しているお店などどこにもなく、「不人気商品」というものも当然あります。そんなものもガンガン景品として選ばれるのです。
しかも発注単位が24個の物のうち5個が景品なんてこともザラ。残り19個は当然普通に売りさばく必要があります。
「今まで入れてなかったけど、クジの残りの景品すぐに売れたなぁ。これからは発注してみようかな」
これがメーカーの狙いなんですね。しかしこれで大変なのはお店。
そんな商品が1種類や2種類なら良いですが、物凄い数になるのです。フェア期間中のバックヤードはまるでお祭り!
しかも売れ残る商品もたくさんあります。発注担当は自分の売り場のやりくりに困り果てた末に大量の死に筋(売れ残り商品)が生まれる・・・それがフェアの裏側では起こっているのです。
そんな本部×メーカー×オーナーの思惑が重なり合う、それがセブンイレブンフェアなのです。
まとめ!!
さて、この記事を読んでセブンイレブンフェアの見方が変わったでしょうか?
もしもそうなら書いた甲斐があるというものです。
最後に1つ・・・
フェアの当たり券は狙って引くことが出来ます!
ハズレくじ(実際は応募券といいます)には、応募用のコードが書いてあり、スクラッチで削る仕様になっています。
そのスクラッチ部分、よ〜く触ると感触が少し違うのです。つまり箱の中で1枚1枚よ〜く触って、この違和感のない券を選びます。それが当たり券です。
しかし選別には時間がかかるため、箱に手を入れてかなり吟味する必要があります。大体が目の前に店員がいると思いますが、その店員はきっと若干引いてます。
クジはクジであり、ただのおまけですから純粋にそのゲームを楽しみましょうね。上記の当たり狙い打ち術も話のネタ程度に留めてください(笑)
さらに、たまにいるのですが堂々と中をみて当たりくじを渡してくる人。いや結構いるんですホント。
そういう人は関わっちゃヤベェ人がほとんどだし、面倒なのでそのまま交換してくれる事がほとんどですが店員はドン引きしています。ゲームを楽しみましょうよ、ゲームを。
めっちゃ長くなってしまいましたが、誤解が誤解を呼ぶフェアの実態を知っていただけたら幸いです。今後もチョコチョコとセブンネタを書こっかなと思ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。
あなたのクジが、ぜ〜んぶ応募券になりますように☆
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