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はい!kazuです!

我が家では収支の管理を夫である私が毎月行っております。「えっ?奥さんじゃないの?」という声をよく頂きますが(特に50代↑の方から)、「家の事=妻の仕事」って考え方をお持ちの方はそろそろ改めた方がいいと思いますよ。今はそういう時代じゃなくなってます。

ちょいと話がズレましたが、私は主にExcelで家計簿的なものを付けておりまして。毎月の固定支出はテンプレに放り込んであり、月ごとに変わる支出を都度入力しております。

その家計簿を付けてて毎月思うのが「ガス代高ぇ」ってこと。

我が家の固定支出はおおよそ

  1. 家賃
  2. 光熱費(電気、ガス、水道)
  3. 通信費(携帯電話×4台、光回線+固定電話)
  4. 車のローン
  5. 学費
  6. 保険代

という感じです。その中で「ガス代」が突出して高い。

ですので今日は「ガス代を下げる方法」を模索していこうと思います!



都市ガスとプロパンガス

ガスには大きくわけて「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。さすがに自分の家のガスがどっちかわからないという家計管理者はいないと思いますが、一応念のため。

  • 水道のように供給元から本管・支官を経て家まで供給されるのが都市ガス
  • 各家(アパート)にボンベが置いてあり、そこから供給されるのがプロパンガス

ガスの種類にも違いがあるのですが、ここでは関係ないので詳しくは割愛します。

1点だけ。
漏れた時に上に溜まる(空気より軽い)のが都市ガスで下に溜まる(空気より重い)のがプロパンガスです。キッチンあたりにガス漏れ警報機が付いている家庭も多いと思いますが、それが高い位置にあれば都市ガス、足元にあればプロパンガスという見分け方もできます。

ほとんどのパターンで単価としては「都市ガス<プロパンガス」の図式が成り立ちます。ガスの性質が違うため一概に㎥あたりの単価で比較はできませんが、使用料金で比べても都市ガスの方が安く収まるケースがほとんどですので「都市ガスはプロパンガスより安い」という認識で構わないと思います。

そして都市ガスに関しては「電気」と同じようなものと考えてください。2017年4月より「自由化」が始まり、様々な会社と自由に契約を結べます。そして同一のガス会社であれば料金はほぼ同じと思って構いません。(各社の提供する割引サービスを使えば若干下がったりします)

問題は「プロパンガスを使用している家庭」です。

プロパンガスは都市ガスの自由化よりはるか以前より、自由に契約会社を選べました。

しかし自由なのはいいのですが、実はおかしなところまで「自由すぎる」んです。

自分の家のガス代、知ってますか?

ガス代の単価は家によって違う

「あなたの家のガス代はいくら?」という質問をすると、ほぼ全員が「¥8,000くらいかな」や「いやいや、ウチはちょっと高くて¥10,000以上だよ」などと答えます。

実はこれ、間違ってはいませんけど正解でもありません。

この¥8,000や¥10,000というのは「使用料金」であって、これをヨソの家と比べて「ウチは高い」「ウチは安い」と考えるのはちょっとおかしいです。

なぜなら、家が違えば家族構成やガスの使い方などが違うのは当然だからです。

では少し質問の仕方を変えましょう。

「あなたの家のガス代の単価はいくら?」と聞くと、ほとんどの人が答えられません。むしろ「えっ?家によって違うの?」という人もかなりの割合でいます。

実はプロパンガスのほとんどが「家によって違う単価を自由に設定している」んです。

缶コーヒーの単価はいくらでしょう。だいたいの人が¥120や¥130と答えるでしょう。それを「標準価格」として認識しているからです。中には¥100の自販機もあるし、スーパーでは¥80で売っているかもしれませんが、それを見たら「安い」と感じるでしょう。それは「標準価格」がはっきりと認識されているからなんですよね。

しかし「ガスの標準単価」は誰も認識していません。見当もつかない人がほとんどだと思います。むしろそうであるがために「標準単価」が存在しないがためにプロパンガス会社は自由に値段設定ができるのですね。

かなり昔のことになりますが、私は「オール電化」を取り扱う会社に勤めてました。そこで得た知識なのですが、世間の「自分ちのガス代」に関する認識はこの程度なんです。

いくらだったら高い?

では単価がいくらだったら「高い」と認識してもいいのか気になりますよね?

酷い話ですが、ガス屋さんが発行する「請求書(領収書)」には単価が書いていないパターンが結構あります。

その場合は単純に「(請求料金−基本料金)÷使用量」で計算します。

例えば請求金額が¥8,000で基本料金が¥2,000、使用量が20.0㎥の場合

(8,000-2,000)÷20=300

で単価は¥300ということになります。

中には「基本料金」が表記されていない会社や、使用量に応じて基本料金が変動する会社すらあります。(基本料金ってなんだろう・・・)

そう言う場合は丸ごと使用量で割ってしまいましょう。書いてない(わかりづらい)方が悪いんです。

そうして弾き出された単価が¥280より高い場合は「ウチはガス代が高い」と声高く叫んでいいんです!!

この「¥280」という数字は、「プロパンガス料金消費者協会」という社団法人が公表している「プロパンガスの適正価格」なので根拠のある数字であり、ガス会社も認識している「ガスの標準単価」です。

さぁ、今すぐ計算してみて下さい!

ガスの単位
ガスの単位は「㎥」で表されます。読み方は「立方メートル」ですが、略されて「リッポー」と読まれることもあります。「kg」や「km」を「キロ」と読むのと同じですね。「リューベー」と読むと通ぶれます。 



ガス代を下げるためにできること

それではガス代を下げるためにはどうしたらいいでしょうか。

「ウチは安いから関係ない」と思っている人も安心は出来ませんよ?単価で見れば高いかもしれませんからね!

持ち家の場合

あなたの家が「持ち家」の場合、ガス代を安くするためにできる選択肢は結構あります。

ガス会社を変える

プロパンガスはどこで契約しても自由です。高いのなら安いところに変えてしまいましょう。

その際にいくつか注意点があります。

①最初は安い単価が徐々に上がっていって結局高くなるケース

今回のようなパターンでガス会社を変更する場合、安いから選ばれていることを新規のガス会社も認識しているわけですよね?ですので契約の際にキチンと確認しましょう。「この単価って変動しないですよね?」と。

厳密に言えば、ガスは資源ですのでガソリン同様に価格の変動があります。それを「ずっと同じ単価で!」と要求するのは酷ですが、「あからさまな値上げはしない」ことを確認しておきましょう。そして契約書はよ〜く確認すること。

そうです。ガスにも契約書ってあるんですよ。「えっ?家建てた時に契約なんてした覚えないよ!」って人、結構います。だけど、しているんです。契約を。

よ〜く思い出して下さい。引っ越し当日のことを。ガスの開栓をお願いしますよね?そしてガス会社さんが来て開栓をします。そしてその後です。

「開栓作業終わりましたんで、こちらにサインお願いしやっす!!」

しましたよね?サイン。あれが契約書です。多分控えも置いていっているはずです。酷い会社であれば置いて行かないケースもあるようですが。

引っ越しでドタバタしてる時に、自然な流れでなんとなく契約書にサインさせられる。なぜこれがまかり通って来たのか不思議でしょうがない。

ガス会社を変える際には契約書をキチンと確認し、「自由に」値上げされないよう念を押しましょう。

②元々のガス会社と複数年契約をしているケース

これ一時けっこうな問題になっていました。私がオール電化の会社に勤めていた時もです。

ガス会社によって10年や15年などの複数年契約を結んでいるケースがあります。

複数年契約というと「携帯電話のキャリア」が思い付きますよね?実際はあれに似て異なるものです。

どういうことかと言うと、「新築時にガスに関する設備代金(配管等)を施工主でなくガス会社が負担している。15年(10年)で減価償却するがそれ以内に解約の場合は残債を一括で支払う」という契約。

パッと見ると「お、新築時の施工代が少し浮いてるのか。どうせガスは使うし、それならお得じゃん」と思いがちですが、とんでもありません。

ちょっと考えればわかりますが、例えば新車を買ったとして実はハンドルだけ自分のものじゃなかったらどう思いますか?10年乗って買い換えようとしたら、「それならハンドル代だけ返して下さい」って10万円払わされたら。納得出来ませんよね?それと同じです。

そして今回の話のキモですが、この契約をしている家庭はだいたいガス単価が激高です。なぜって?高くても他社に変えられないから。

この場合の「違約金」に当たる残債ですが、高いと30万円にもなるんです。そんなに払うくらいなら高くても今のままでいいや、ってなりますよね?ガス会社の思う壺です。

さらに何よりの問題が施工主がこの契約を知らずに交わしていることです。

だいたいが工務店とガス屋が組んでやっているイメージで、勝手に決められることが多いです。そしてお客さんである施工主が知るのは「開栓終わりましたんで〜(以下略)」のとき。酷いと説明もない。

めっちゃ問題になって裁判もけっこうありました。本人が無自覚の契約は違法ですからね。持ち家の方、あなたのお家は大丈夫???

確認したい場合は、「住宅重要事項説明書」をご覧下さい。中の項目に「付帯する設備」と言うところがあり、そこで「ガス設備」が「あり」になっていれば大丈夫です。

逆に「なし」か、項目そのものが無ければ問題あり。詳細を確認したい場合には契約しているガス会社に問い合わせですね。

「高いからガス会社を変えたい」と思ったら、以上の2点に注意して下さい。

ガス会社に値下げ交渉

次に出来る手段として、ガス会社に「高いから下げて」と交渉する手段があります。

「そんなんで下がったら苦労しないよ」と思うでしょう?しかし意外にも有効な手段なんです。

上で書いたように、ほとんどの人が自分の家のガス単価を知りません。もしくは単価が家によって違うことも知りません。

ということは、その「ほとんどの人」がなんとなくそのままガスを使っているんです。

そこで1件の家から「目安は¥280って聞いたんだけど、高くない?」と言われれば、「他の方には内緒ですよ?」って感じで下げてくれることが結構あるようです。

その際に「高いから他社に変えようと思っているんだけど」と付け加えると効果的ですが、「複数年契約」をしてしまっている家は効果がありません。それでも高いことを周知される危険から「内緒で」少し下げてくれる可能性はありますが。

「ガス代を下げたいけど、他社に変えるまでは面倒だからしたくない」という方はお試し下さい。

ガスという商品の性質上、値切ったからといって商品の質が下がることもありませんからね。

思い切ってオール電化に変えてしまう

最後はこれ。「そもそもガスを使うのをやめる」という選択肢ですね。

オール電化もだいぶ普及し、今では新築ならガスより多いかもしれませんね。「IHクッキングヒーター」や「エコキュート」などの機器代も施工費も、昔と比べ驚くほど安くなっています。

初期投資こそかかりますが、光熱費が下がることを考えれば長い目で見るとかなりお得になるかもしれませんよ?

こちらの場合もやはり複数年契約が邪魔になったりしますが、これはオール電化の販売店に相談をしてみればあっさり解決するかもしれません。私もそうでしたが、業者は解決方法を持っていたりしますからね。

賃貸住宅の場合

さて、自宅が持ち家の場合は色々と手段があることがわかったと思います。しかし賃貸住宅はどうでしょう。

やはり持ち家のようにはいかないのが現実です。しかも私の経験上、賃貸住宅でガス単価が安かったことがありません。

ガス会社を変える

この方法は賃貸でも出来ないわけではありません。しかし、集合住宅の場合は性質上、建物全ての部屋のガスが同じガス屋で契約しています。

それを変えるのですから当然大家さんの許可が必要になります。

しかし現実的には、貸した部屋のガスが高くても大家さんは損をしません。いくらガス代が高いからといって引っ越しまで考える人は少ないでしょうからね。

それでも優しい大家さんであれば相談に乗って、時には検討をしてくれる可能性もあるでしょう。

だけど実は、ここでも怪しい話があるのです。

皆さん、賃貸住宅で給湯器が壊れたことってありませんか?給湯器が壊れた場合、その修理費用や交換費用を負担するのは大家さんなのです。

理由は単純で、大家さんの持ち物だから。それでも大家さんとしては負担になりますよね?全部の部屋の給湯器のメンテ代ですから。

そこでガス会社と大家さんで「ある契約」をしている場合があります。それは「給湯器のメンテ代をガス会社が全て負担する代わりに、他社に変更しない契約」です。

上記の通り、貸した部屋のガス代は大家さんには関係ありません。それより各部屋の給湯器のメンテ代の方が大事ですから。

大家さんにとって悪いことのない契約ですよね?しかしその「メンテ代」は借主のガス代に上乗せされるのです。

「賃貸住宅のガス代が高い原因」はこれかもしれません。

そうなると「ガス会社を変える」のは難しいでしょうね。

ガス会社に値下げ交渉

結論からいうと、賃貸住宅の場合はこれが1番成功の可能性が高い手段になります。

ガス会社を変更出来ない場合は効果がなさそうですが、「同じアパートの人とも話し合ったんだけど、やっぱり高過ぎない?」というような感じで持ちかけてみましょう。

ガス会社からしたら「これから面倒なことになる」と思わせることが大切です。おおごとになる前に「内緒ですよ?」で下げておけば事無きを得そうだと思ってもらえれば勝ちです。

ポイントは「自分だけそう思っている」というよりも「同じ建物内で何人かが思ってる」ということが重要です。個も束ねれば力を持ちますから。

もし本当に同じアパート内に仲の良い人がいて、結託できるのであればそのまま大家さんに交渉もいいかもしれませんね。

ちなみに「オール電化」は賃貸住宅では不可能です。

まとめ!!

さて、今日は「ガス代を下げる」をテーマに書きました。

単価のことなど、多くの人が知らずに高い金額を払っている可能性があります。

最後に・・・記事の見方によっては「ガス会社=悪者」のように見えるかもしれませんが、そうではありません。きちんとされている会社の方が圧倒的に多いとは思います。

しかし、残念ながら「悪徳なガス会社」があるということも事実です。

大事なのは自分が契約している会社が「きちんとした価格設定をしているか」ということです。

それを確認するためにも1度は単価の計算をしてみましょう。

↓のようにガス会社を一括比較してくれるHPもあるようなのでよかったら活用してみてください。

日々の出費を抑え、少しでも潤いある生活を送れるように。

長文になりました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。

それでは、また。


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