こんばんわ、KAZUです。
朝起きたら、庭から「にゃあにゃあ」と鳴き声が聞こえる・・・今回は「自宅の庭や敷地で野良猫が仔猫を産んでしまった場合の対処法」についてお話をします。
目次
猫の「盛り(発情)」と出産
猫の発情期は春から秋にかけてで、その間にだいたい2回出産すると言われています。交尾に合わせて排卵をする仕組みのため、妊娠率はなんとほぼ100%!!
1回の出産で4匹から、多い時には10匹近い子供を産むため、不妊手術を施していない野良猫が数匹いるだけでまさにネズミ算式に仔猫が増えていくのです。
出産場所はなるべく安全なところを選ぶので、きれいに芝が敷かれた庭や倉庫の影、ウッドデッキの下などは絶好の出産ポイント。なのでいつの間にか自宅で野良猫が出産してた、というのは実はよくある話なのです。
自宅で仔猫が産まれてしまった場合にはどうしたらいい?
仔猫は確かに可愛いです。しかしどこの家でも「じゃあ飼おう」というわけにはいきませんよね?しかも最低4匹以上・・・ほとんどの人は「どうにかしてほしい!」と思うでしょう。それではどうしたらよいのでしょうか。
行政は捕獲できない
まず最初に思いつくのが「保健所(もしくは役所)に連絡!」ではないでしょうか。
しかし残念ながら行政は野良猫の保護はできません。なぜなら猫は「動物の愛護と管理に関する法律(動物愛護法)」の中で「愛護動物」に指定されており、その遺棄が禁止されているからなのです。
そのため保健所や役所は野良猫の捕獲などはできないのです。しかし「捕獲」はできないものの他にできることはあるのです。
猫の引き取り
保健所は市民が持ち込んだ野良猫を「引き取り」することが動物愛護法の中で定められています。「それも遺棄になるんじゃない?」と思うかもしれませんが、実は動物愛護法は結構ガバガバです。
つまり、庭にいる猫をすぐにどうにかしたい場合には保健所に連れて行けばいいのです。
実はそれ、ちょっと違うんです。保健所に行く=殺処分と思っている人がまだまだ多いようですが、今の時代どこの自治体でも「犬猫の殺処分を減らしたい」という政策を行っているのです。この度再選を果たした小池百合子東京都知事が殺処分0を公約に盛り込んだのはご存じの方も多いでしょう。
そのため保健所が引き取った犬猫は、まず「譲渡会」で里親を探すところから始まります。今はボランティアの活動も活発で、保護猫を飼いたいという飼い主さんも増えているようです。仔猫であればさらに里親が見つかりやすいでしょう。
1番良い方法は「何もしない」
そうは言っても、もしも里親が見つからなかった場合に殺処分になる可能性は0ではありません。自分が持ち込んだ猫が殺処分になる可能性が少しでもあるとなると、なかなか決断できない方も多いでしょう。
保健所に連れていけない、かと言って飼うこともできない。そんな方に1番良い方法。それは「何もしない」ことなんです。
まぁ、気持ちはわかります。しかし産まれてしまった猫を積極的にどうにかするのは難しいのです。よそに持っていく事(保健所に持ち込む以外)が遺棄で違法になってしまう以上、「猫が自らいなくなる」のを待つしかないのが実情です。
「猫が可哀相だから・・・」と言って餌をあげてしまう方も多いですが、実はそれが1番の悪手。「餌をもらえる」と思った猫はそのままそこに居着いてしまいます。また、可愛いからと言って仔猫を触る、抱き上げるのもNG。人間の匂いが付いてしまった仔猫は、親猫が育児放棄をしてそのまま置き去りになる可能性があります。
いずれにしても、その後の面倒を見るという覚悟がないのなら手を出してはいけません。放っておけば仔猫の成長(長くても数週間)を待ってから親猫と共に自ずと立ち去って行くでしょう。
大事なのは「侵入させない」こと
産まれてしまった仔猫をどうすることもできないのはわかって頂けたでしょうか。しかし自宅の庭で産まれてしまっては色々と不都合もあるでしょう。
そうならないために大事なのが「始めから敷地に侵入させない」ということ。侵入されなければ仔猫を産み落とされることもありませんからね。そのために幾つか有用なアイテムを紹介します。
猫の侵入を防ぐアイテム1.『木酢液』
木酢液とは炭を作る過程で発生する液体で、本来は植物の防虫に使われるものです。しかし水で薄めた木酢液は庭に撒くこと猫除けとして使えるのです。
人間の何倍も鼻が利く猫は、木酢液の匂いから庭に入ることを嫌うでしょう。安価で簡単にできる方法ですが、雨などで流れてしまうため定期的に行う必要があるのが問題点です。
猫の侵入を防ぐアイテム2.『ガーデンバリア』
猫の嗅覚を使って防止する木酢液に対し、聴覚を刺激して防止するのが「ガーデンバリア」です。赤外線で猫の体温に対して反応し、超音波を出すことで猫を追い払うことができます。
商品代はかかりますが、1度設置すれば電池交換の手間はあるもののずっと効力があるのが良いところ。ユタカメイク製のものがオススメです。
水入りペットボトルは置いてはいけない
猫除けというと「水を入れたペットボトル」を連想する人も多いでしょう。水に反射した光で「猫の視覚」を刺激して追い払うためのものですが、実は効果がないと言われています。そもそも曇りの日は反射する光がないですしね。
しかも偶然でも条件が重なってしまった場合、水がレンズの役割を果たし火事を引き起こす可能性もあるそうです。小学校で習った虫眼鏡で紙を燃やす実験と同じ原理ですね。
そのため水入りペットボトルを外に置くのはやめましょう。
まとめ!
さて、今回は「庭で仔猫が産まれた場合の対処法」から「庭に猫を侵入させない方法」を紹介しました。
今回覚えて欲しいのは
- 産まれた猫には何もしないこと
- 侵入させないための工夫が大事
- 水入りペットボトルは置かない
ということ。野良猫の被害に苦しんでいる方の手助けになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。