お世話になっております。KAZUです。
「コンビニオーナーになって1発当ててやる!」と息巻いているそこのあなた!
ちょっと待って下さい。世の中には「段取り8割、実践2割」という言葉があります。
「今の仕事をやめたい」「早く独立をしたい」などなど、色々な事情があるとは思いますが今日まで会社員だったあなたがいきなりオーナーになっても残念ながら成功する確率は低いです。
それでは具体的に、オーナーになるまでにやっておきたいことは何があるでしょう。
いきなり説明会?ちょっと待った!
時代はコンビニ三国志時代。次々と新店を出店するためにセブンイレブンは常にオーナーを募集しています。
そのために「説明会」なるものをあちらこちらで行なっています。
そこではきっと「オーナーになったらこんな感じあんな感じ」と色々と夢を膨らませることでしょう。
しかしちょっと待って下さい。そこで上がりきったテンションそのままに、いきなりオーナーになってもいいのでしょうか?
セブンイレブンのフランチャイズ制度は非常によくできています。きっと今すぐオーナーになったとしても、セブンイレブンの看板に惹かれてそれなりにお客さんは来てくれるし、食うに困るようなことにはならないかもしれません。
しかし一念発起して脱サラをしたのなら、「食うには困らない」程度で満足でしょうか?きっと「勤め人時代とは比べ物にならないお給料」を稼いで初めて成功と呼べるでしょう。
今回はその「大成功」に繋げるためのたった3つの秘訣についてお話をしましょう。
秘訣その1【色々なお店を見るべし】
まず何をおいてもこれが大事。
あなたがこれからやろうとしている「コンビニエンスストア」はそこらかしこにあります。それら全てが「見本」になるのです。
「コンビニなんて今まで散々行ったよ!」と思うかもしれませんが、それはあくまで「客目線」ですよね?(客として行ってるから当然ですが)
それを少し変えて、「この店はどういう店なのか」という目線で見てみて下さい。
「コンビニなんてどこに行ってもほとんど同じ」と思っている方がほとんどだと思います。しかし少し目線を変えて見ることで「その店のこだわり」、あるいは「全くこだわりのない店」というのが見えてくるはずです。
例えば品揃い。「ここの店はいつ行ってもおにぎりがいっぱいある」「お菓子の種類が他に比べて豊富だな」などなど。
例えばポップ。「あちらこちらに手書きのポップがあって思わず新商品を試したくなっちゃう」
例えばこだわり商品。「おでんセールだとこの店の熱気、半端ねぇな」「クリスマスの装飾が全力でやたらとケーキの試食勧めてくるぞ」
例えば接客。「いつも同じ店員さんがニコニコと接客してくれる。自分のタバコも銘柄言わずにスッと出てきて気持ちいい店だな」
などなど。上げだしたらキリがありませんが、どこも同じように見えるコンビニでも、少し目を凝らすだけで大きな違いが見えて来ます。
コンビニの従業員さんは、間違いなく「オーナーのこだわりの映し鏡」です。
様々なお店をそういう視点で見ることで、「自分の店はこんな店にしたい!」というこだわりが見えてくるでしょう。
コンビニの経営は長い目で見る必要があります。(セブンイレブンなら15年契約〜)そういう「お店の色」というのは、長期間ダレずにお店づくりをしていく上でとても重要な要素になります。
秘訣その2【自分のやりたい店をイメージする(決める)】
セブンイレブンのCタイプ(立地や店舗をセブンイレブン側が用意するタイプ)では、出店の決まった店舗の中から自分のお店を選ぶことになります。
当然「売れそうな店」というのは取り合いになりますし、本部側にとっても「経験のある既存店オーナー」が2号店や3号店として経営してくれた方が売り上げも伸びやすいため、本当にいい立地を取るのはとても大変だと思います。
しかし、早くオーナーになりたいがために今すぐできるお店をカルタのように取っていいのでしょうか?
新店は水物で、実際どれくらい売れるのかはプロでも完全に予測できるものではありません。
ですので「ここは本当に売れるのか?」と悩んでも仕方ないことです。(逆に誰が見ても売れなさそうな立地はたまに見かけますが・・・)
しかしながら、お店は立地によっていくつかのタイプに分けることが可能です。簡単に言えば
①オフィス街などに立地。近隣の企業で働く人たちの利用がほとんど。
②大きな幹線道路沿い。往来の方の利用がメインで、一期一会のお客さんも多い。立地によってはリゾート客が大半を占めるようなお店も。
③住宅街にほど近い立地。近隣住民がメインの客層。
さて、あなたのやりたいお店はどんなお店でしょうか?
どのタイプも一長一短であり、一概にどのタイプが良いとは言えません。
①のオフィス街のお店は、近隣に会社があり続けるだけで一定の売り上げはずっと見込めるでしょう。年末年始やGWなど、会社が休みになる期間は閑散期となり、普段は忙しいオーナーも一息つけるかもしれません。一方で「お店を育てる」といった意味合いは薄いかもしれませんね。
②の幹線道路タイプ(リゾート立地含む)では、往来のお客様が多いため「悪い評判で客足が遠のく」といったことはないでしょう。繁忙期がはっきりとしており、年末年始や大型連休では通常の何倍も売り上げるため笑いが止まらないことも。しかしその繁忙期に合わせて従業員を増やすのは非常に難しく、人材確保がうまくいかなければオーナーが修羅に突入する場合も・・・さらに人の流れが変わったり(近くに新しい道路ができる)などで売り上げが激減する可能性もあります。
③の住宅街タイプは上の2つに比べれば比較的まったりとした経営ができるかもしれません。地域住民に愛される店づくりをしていけば売り上げも伸びる可能性があり、従業員さんも近隣の住民の方が長く勤めてくれることが多いと思います。反面で、悪評が広がったりなどで立ち直れないダメージを喰う可能性が大きいのはこのタイプですね。
ざっとでもこれだけの違いがあります。
やりたい場所でできないのがコンビニですが、せめてこの「タイプ」だけは自分の中で決めておいた方がいいでしょう。
秘訣その3【修行期間を設けよう】
これは以前の記事でも書いたのですが、「よし!オーナーになろう!」と思ってすぐに「よし!開店!」の流れ、全く意味がわかりません。
例えば「よし!寿司職人になろう!」と思っていきなり自分の店をオープンする人はいないですよね?まずはどこかのお店で修行しつつ、いつかは自分のお店を夢見るものです。
コンビニオーナーも同じです。オーナーになるということは、ほとんどの人がそれを一生の仕事にする覚悟のはずです。
それを何の経験もなしに始めて良いはずがありません。まずは修行をしましょう。
修行と言っても難しいことではありません。ただ単に近所のセブンでバイトをしましょうというだけです。
しかしお店選びは慎重に。秘訣その2で書いた「自分のやりたいタイプ」のお店で、なおかつオーナーさんにやる気のあるお店をおすすめします。
バイトとして入店する際にははっきりと「将来オーナーになりたいと考えている」と伝えた方がいいでしょう。
そしてオーナーとしての仕事以前に、従業員としての仕事をきっちりこなせるようになりましょう。
そうすればきっとオーナーさんが色々と教えてくれると思います。
また、お店で修行することで「オーナー推薦」というものを貰える可能性があります。これは本部から少しですが開業資金を貰えたりする制度です。使わない手はないでしょう。
もう1つ大きな利点もあります。セブンは開業して5年が経過するとロイヤリティ(チャージと呼びます)が少し下がるのですが、これには修行期間も含めることができます(条件あり)
例えば修行なしで開店した場合チャージが下がるのは6年目からとなりますが、3年間の修行を経て開業の場合は3年目からチャージが下がります。お得ですね♪
そういったメリットを差し引いても、自分が生涯をかけようと思った仕事の実際を見てみるのは絶対に必要でしょう。
もしかしたら「思ってたのと違った」と思い辞めるかもしれませんが、開業後に辞める場合には多額の違約金が必要になります。
やっぱり実経験というのは必要ですね。
まとめ!!
さて、今回は簡単に「オーナーになろうと思ったらやっておきたい3つのこと」をまとめました。
本当はもっともっとあるのですが、べらぼうに長い記事になってしまうのでこの辺で・・・
コンビニオーナーはとても良い仕事です。しかし大変な仕事でもあります。
その仕事をうまく始めるために、そして始まってからもうまく行くように、参考にしていただければ幸いです。
それでは、また。
コメントを残す